kiringrafica

日々の雑記帳です。ハトさんと3人の子どもたち(ふうこ、しょう君、晴)と2012年春から童仙房に暮らしています。

2008/02/10

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雪が降ったね。美山へドライブ。

2008/02/09

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甘いものって人のこと思い浮かべながらつくることが多い。

2008/02/08

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がりがりに硬いキウィをたくさんいただいたので、ジャムをつくった。
プチプチ種がはじける。

2008/02/08

**-死刑台のエレベーター/ルイ・マル

1957年、フランス。
トランペットのジャズが始まったとたんに、あ、これ観たことあるんだった、と思い出す。
ルイ・マルの作品を何本か観たけれど、これが一番好きだ。屋上から通りを見下ろした映像が気持ち悪いくらい平べったくてどきっとした。建築模型を見ているような場面がたくさんあった。
実は仕事人のジュリアン(モーリス・ロネ)が淡々としていてよかった。ほとんど表情が読み取れない人たち、雨の長い夜、徹夜明けの早朝、現像液に浸かった写真、、、見ている私の身体もすっかり冷えてしまった。暖かくして寝よう。

2008/02/07

**-クレールの膝/エリック・ロメール

1989年、フランス。
ひゃー、クレールの膝ってどういう意味かわかったとたん、身を引く。どひゃー。
もう婚約者にしか感じないんだ、とか言いながら、ジェロームはそのことしか考えていないじゃないか。教訓?いいえ、私はローラやクレールの恋愛の方がよっぽどいいです。第一男女の距離がとっても近くって、見ているこちらが逃げ出したくなる。ひゅー。
いや、本当は羨ましいのかもしれない。少女たちの甘酸っぱいかわいらしさ、美しい女たち、若者たちの中でほんの少し漂うジェロームの憂い、そして謎めいた話しにすっかり引き込まれてしまった。
北の薄い夏の光に溢れる画面は、白をたくさん使った点描画を見ているようだった。
ローラ(ベアトリス・ロマン)が助産婦の左古さんに似ていてとってもかわいらしかった。
最後にオーロラ(オーロラ・コルシュ)が湖に手を振る、手の振り方がとってもすてきだった。そして終わりが唐突で、よかった。

2008/02/04

*–自転車泥棒/ヴィットリオ・デ・シーカ

1950年、イタリア。
自転車泥棒という題にわくわくしていたら、昔見たことがあるハトが「せつないよ」と言い、そのとおりだった。子供がずっといるところがよかった。
白く飛んだ唐突な建物がたくさん出てきて、こんな絵を描きたいな、と思った。

2008/02/01

**-パルプ・フィクション/クエンティーン・タランティーノ

デデデデデデデデデデデデデデ・・・・ヒュー・・・・ンハッ・ンハッ・
出だしの音楽、よいね。
ストーリーにしろ、どこか湾曲した映像にしろ、細部まできっちーり作りこんでいるところが大好き。間抜けそうなブッチ(ブルース・ウィリス)、華奢で頭の弱そうなハニー・バニー(アマンダ・ブラマー)、そしてお気楽なビンセント(ジョン・トラボルタ)などなど、登場人物もそれぞれに面白かったな。毒といえば毒なんだけれど害がなくて気楽。
もちろん見終わった後に、ハトとツイストごっこして遊びました。

2008/01/31

**-椿三十郎/黒澤明

1962年。用心棒とほっとんど同じ流れ。
青臭く気忙しい9人の青年、だらりとした椿三十郎、びくびくしている黒幕、そしてのんびりとしたおかみさんなど、登場人物の間合いの違いが思白い。椿三十郎は「鞘に納まらないぎらぎらとした刀」とのことだったが、それほどぎらぎらとは感じなかった。
若い田中邦衛がうれしくて、出てくるたびに(!)と小さくときめく。
白黒の映画で見る、白椿と赤椿、静かで可憐だった。
最後の血しぶきがすごい。水風船だ。

2008/01/30

**-地下鉄のザジ/ルイ・マル

1960年、フランス。喫茶店なんかにポスターが貼ってあったり、なにかと有名な映画だけれど、観るのは初めて。
冒頭の、電車の先頭車両から見ている景色がよかった。線路が分かれたり集まったりして、そして大きな駅に近づいてきた、とわくわくする。
ザジがかわいいね。おばさん(カルラ・マルリエ)の整いすぎた顔立ちがバリッと現れるところ、追いかけっこしているところ、エッフェル塔の階段の場面がよかった。部屋へ通じる階段の両脇が鏡張りになっているところなど、細部に凝っているところも好き、だけど、
最後にどんどん壊れていくの、私は好きじゃないなあ。

2008/01/26

—忠臣蔵/溝口健二

ちょっと時期をはずしましたが、忠臣蔵です。忠臣蔵、好きですか?私はもう大好きです。小さいころ、母にせがんでよく寝床で話してもらったものだ。一番好きなのは、布団に手を入れて「まだ温かい」という場面。さーて溝口健二さんの忠臣蔵は??

冒頭の長い廊下がゆーっくりと映るシーンにわくわくする。しかし台詞のほとんどが聞き取れず、おまけに4時間もの。残念だなあ、半分も見れなかった。
字幕がほしい。字幕付きのがあったら再挑戦したいです。

2008/01/25

***E.T./スティーブン・スピルバーグ

E.T.!!
1983年、そう、小学生のころ、指先をあわせて遊んだり、自転車に大きなかご乗っけたり、イニシャルがE.T.の人をからかったり、我らの心に住む、どこかやさしい存在、E.T.。
やっぱり今見ても、そのやさしさは変わらないし、私のところにも来ないかなって願うところも変わらない、いいよね。

話しはすっかり忘れているんだけれど(E.T.がつかまるところもすっかり忘れていた)、細部に(そう、そう)と思い出す。大きなクローゼット、並ぶ人形。巨木が閑散と並ぶ林、ママチャリじゃない自転車。ピザを頼んだり、ピーナッツバターやチーズ、体温計を口にくわえること、そう、アメリカの生活にも憧れがあったなぁ。

少年とE.T.のお別れのために大人が席をはずすの、いいね。

2008/01/25

**-大いなる幻影/ジャン・ルノワール

1937年、第一次大戦下のドイツ捕虜収容所の話し。
おもしろかった。ジャン・ルノワールの映画って苦手かな、と思っていたけれど、この監督の描く男の人、好きだ。おどける捕虜も、貴族の大尉も、背中に銀板が入っている収容所長も、それぞれに格好よかった。
人物描写が愛情にあふれていてよい。きっとルノワールって、だってしょうがないよ、って感じでいっぱい愛人がいるんだろうなあ。
最後の脱走中の話しは余計だと感じた。脱走した将校が友人のところに戻ってくるところなんかで終わっていたらもっと興奮していたはず。

2008/01/22

**-黄金狂時代/チャーリー・チャップリン

チャップリンです!
実は初めて見ました。負けるが勝ちの弱くて抜け目ない小男っていう設定だったんだね。

好きなのは、パンでダンスを踊るところ。チャップリンって孤独な人なんだなぁと思った。
それと、靴を茹でて、ナイフとフォークで食べるところ。
ハトも同じところを好きだと言っていた。
黄金狂時代のチャップリンの相棒のマック・スウェインの目がよかった。ナレーションの入り方もよかった。
それと、黄金狂時代ってよい訳ですね(原題はthe gold rush)。

2008/01/21

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携帯電話の機種変更をする。料金体系とか、電話機の機能とか、なんかおかしなことになっていませんか。ホトホト疲れた。
一番好きな形のにしたら、テレビが付いていて、13年ぶりにテレビを所有することに。

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ということで編み物月間その6は電話袋。

2008/01/20

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編み物月間その5、Fの水着!
白い帽子はおばあちゃん作。

2008/01/19

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休日がやってきました。

2008/01/19

*–残菊物語/溝口健二

1939年。歌舞伎の若旦那と健気な妻のお話し。
溝口健二の画面を見ると、鳥肌が立つ。
歌舞伎の舞台が長々と写る。台詞もつっかかったりしている。ハトは「もっと短くできるよね」と言っていたけれど、確かにそうかも。でもどこかきっぱりしていて、間延び感はないなあ。

歌舞伎って派手でいいですね、一度観てみたいな。

2008/01/17

—ゲームの規則/ジャン・ルノワール

1938年、フランス。
冒頭から台詞が多く、せわしなく、ついていけず沈没。
ハトは好きな映画だそうだ。

2008/01/17

*–フレンチ・カンカン/ジャン・ルノワール

1954年、フランス。
「フレンチカンカン」っていい響き!踊りの名前を決める場面で、「フレンチ・カンカン」って鶴の一声で決まるけれど、フランス人にとってもキャッチーな響きなんだね。

始まったとたんに、わわ、ロートレックのポスターの世界だ!と思った。
踊りがいっぱいでミュージカルみたいで、私も踊りたくなる。
劇中でシャンソンを歌っていたのはエディット・ピアフだった!
映像とか、下品だなぁ、と思うのです。ロートレックの絵の下品さは好きなんだけれど、こちらは好きになれない種類だった。ハトは好きなんだそうだ。

2008/01/16

***虎の尾を踏む男達/黒澤明

1945年製作!!!
エノケンを初めて見た!
お話しは勧進帳です。源義経、弁慶ファンなので、得意げに、しかし不確かなことばかり、ハトに解説しながら観た。
最後の、一筋の暗雲たなびく広い空のもと、エノケンがへんてこな舞いを踊りながら転げ落ちていくところがすっごくよかった。
ドドドドド、ダダダダダ、と山伏と関所守たちが行き来するところも、よかった。
ビデオの解説には「音楽パロディー」と書かれていたが、それはわからなかった。

普通の景色を写真に撮ると、小さく写っていてがっかりすることがある。黒澤明の映画はその正反対で、ものすごく「見ている」感じがする。望遠鏡から覗き込んでいるようだ。やっぱり黒澤明の映画、大好きだなぁ。