2006/12/18
***恋する惑星/王家衛
わーい映画だ映画だ、久しぶりの映画だ。
恋する惑星、何度観たことだろう。
この映画は後半の、フェイ・ウォンとMAMAS & PAPASの歌のために観るような感じだ。どちらもすごくくすぐる。そして今回も、もだえた。
ふたつだけじゃなくて、憂いあるトニー・レオンとか、能天気な店のおじさんとか、青味とオレンジ味がごったになっている感じ、よかった。
それに賞味期限の時計が刻まれたり、フィルムが疾走したりゆっくりながれたり、何かを見ている感覚が拡大される感じにいつも引き込まれる。
いつもは飽きてしまう前半も楽しめた。金城武もよかったな。
久しぶりにこの映画を観たら、昔は新しいと感じた画面の青とオレンジの光、疾走して曖昧な感じが、旧くて懐かしい感覚になっていた。
王家衛の描くけだるい恋愛感覚はまったく理解できないけれど、映画として観るには好きだな。