京都みなみ会館という映画館で溝口健二映画特集をしている。溝口作品は観たことがない。それで借りてきました。
1936年の作品。「1936年作品」より「昭和11年作品」と聞く方がずっと昔に聞こえる。戦前の日本は世界に対して遅れていた、と無意識に感じているのだろうか。

おもしろかったです。終わり方がすごかった。ひえーっ、これで終わり?そう思った。けれどそれでよいと思った。
話しや画面の展開もおもしろいし、言葉や慣習なんかも興味深くひきつける。祇園にはなじみがないが、それでも鴨川とか見知った京都の街が出てくるのもよい。
映画の撮り方が、いさぎよい。他の作品も観てみたい。
この映画に出てくるようなこの時代の男の人って、生臭さいなーと感じる。女の人もなのだろうか