小津作品はアキ・カウリスマキと並んで催眠効果が高い、それが前に観たときの感想だった。
それが今回で一新!すごくおもしろかったぞ。
冒頭からカメラの位置が低くて驚く!とても微妙なカットが次々と。
棒読みのような、俳優がいいなあ。声を発する前にちょっとした間がある。
団扇がぱたぱた。フィルムが回転している音まで聞こえてきそう。
すべて、説明してくれる。のんびりしているようで、けっこう展開している。
ああ、確信犯だったんだ。

「いやになっちゃうなぁ、ほんといやになっちゃう」
ああ、そういえば母も昔、こういう言い方していたような。しばらくハトに口真似して遊ぼう。