この映画も何度観たことだろう。
といっても映像の雰囲気と、音楽以外はすぐ忘れるから何度でも楽しめる。

浅葱色と、朱色と、白色のグラデーション。
乾いた空気の光の感じ、描けたらいいなあと思う。

日が暮れることとか、ハイウェイとか、どうしてさびしいのだろう。
空気が乾いていて、どこまでも澄んでいて、この世界は大きくて、途方もない、そこに立っているときの、自分自身がちりぢりになる感覚。
映像と音楽の糸は、そういう感覚を震わすことができるのだ。