ひっさしぶりに映画を観た。娘を胸に抱きながら。。娘は生涯初の映画がこの一本となった。なんとなく申し訳なく思う親のひざの上で、娘は怒鳴り声、叫び声、喘ぎ声を聞きながら、せわしない映像に注意を向けていた。

とにかく久しぶりだった。梁石日は何冊か読んだことあったけれどこれは初めて。
すごいなあ、何も言えなくなる。在日という背景が、ため息をつかせる。
父親が死んで、映画が終わるんだろうなと思った。とてもストレートだった。

最近の映画は映像技術が向上したからか、字幕が小さいし、画面の情報量が多い。
そういう映画の小さい字はうちの古いプロジェクターでは判別不能だし、薄暗い場面は真っ暗闇だし、役者の顔も見分けるのが難しい。この映画も、登場人物の半分くらいしか追えなかった。それでもビートたけしはひとめでわかった。