2006/11/27
*–薔薇の名前/ジャン=ジャック・アノー
友だちが好きだと言うのを聞いて読んだウンベルト・エーコ「薔薇の名前」がとても面白かった。それでつい借りてしまった。
原作ではあらすじがあって、そこに食い込みからまる修道院の矛盾や修道僧の人間性が面白かったのが、あらすじだけになっていた。原作では、いろんなことに驚愕しながらあらすじが知りたくて読み進む感じだったから、絶対原作を先に読むべきです。
映画と原作は別物、と割り切ったらそれなりに面白い映画なんじゃないかな。寒々しい修道院としょぼしょぼの修道僧たちなどの感じがよかった。修道僧のアドソが美男子すぎてそこから浮いていた。私は冷蔵庫に放置されたキュウリのような、腰の引けた青年を思い浮かべていたのだけれど。