2006/10/31
***カオス・シチリア物語/タヴィアーニ兄弟
今度は1984年の作品。「バビロン~」よりこっちがずっと好き。ごく自然に撮っているのに、まるで絵画の中から抜け出したような映像。4話+エピローグの5つのショート・ストーリーで構成されているが、それらのつなぎ方も何気ないようで、心に残る。
「大きな甕(カメ)」の話しがよかった。満月間近の月の光のもと、カメを囲んで踊るところなんか最高だ。
あと「月の病」もよかったな。月の病を病んだ男が満月に狂って木を揺らすところ、壮絶で悲しげだった。私も月の病を病んだらやっぱり木を揺らして耐えるだろう。そう思った。
まるで自分が話しの中にいるかのように感じた。そしてまた旅に出たくなった。
とけっこうおもしろそうな感想を書いていますが、隣でハト氏はグーグー寝ていました。190minと長大な作品です。